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セキュリティコラム
事業発展の鍵にもなるかも!?
今流行りのIoTまるわかりガイド
IT業界をはじめ、なにかと話題になっているIoT。はやりのワードなだけあり、その言葉自体を見聞きしたことのある方は多いでしょう。しかし、言葉は知っていても、「IoTの意味は?」と聞かれると明確には答えきれないかもしれません。
IoTは、まだまだ新しい分野です。だからこそ、早い段階からその意味について理解を深めておきましょう。もしかしたら、IoTが自社事業をより発展させてくれるかもしれません。乗り遅れて貴重なビジネスチャンスを逃してしまわないよう、先手を打っていきましょう。
IoTの意味と目的
IoTとはいったい何なのでしょうか。これは、Internet of Thingsを略した言葉で、モノのインターネットと表します。これまでインターネットといえば、スマートフォンやタブレット、パソコンなど通信機器が接続するものでした。しかし、IoTではこれらのみならず、世の中にあるさまざまなモノをインターネットに接続し、活用します。 IoTによるモノのインターネット接続には、大きく分けて2つの方法があります。直接インターネットに接続する場合と、ゲートウェイを通じて接続する場合で、例えば外出先からスマートフォンで家電を操作するといったことも可能になります。
これによって、さまざまなことが実現できるようになるでしょう。家電といった身近なものの利便性向上はもちろん、家の施錠や監視などの防犯、工業・農業をはじめとした多くの分野において、IoTは大きな可能性を秘めています。
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前述したとおり、モノがインターネットに接続する際は、直接接続する場合とゲートウェイを通じて接続する場合があります。現在は自宅・会社内はもちろん、街中の公衆無線LANなど、いたるところでインターネットに接続できる環境ができあがっています。前者の直接接続する場合は、こうした回線に対してモノがダイレクトに接続することを指します。 しかし、インターネットへ直接接続できる機能を持ったモノはまだまだ希少です。そうした場合は、まずゲートウェイというものに接続し、このゲートウェイを介してインターネットへ接続することとなります。ゲートウェイとは複数のネットワークをつなげるネットワーク機器で、インターネットのルーターをイメージすると分かりやすいかもしれません。
IoTで実現するビジネスモデル
IoTが登場したことで、新しいビジネスモデルの可能性が浮上しています。特に広い分野で生かされるのが、データの収集・分析。つまり、IoTでインターネット接続したモノに関する、あらゆる情報を収集・蓄積し、分析できるというものです。例えば特定製品において、どのような使い方がされているのかを知れば、製品改善に向けたヒントを得ることができるでしょう。 そのほかに、セキュリティとして遠隔で監視カメラの映像を視聴したり、あるいは製造現場の機械の稼働異常を自動検知して知らせたりすることもできます。
しかしIoTは、いずれもインターネット接続を必須とします。そのため、外部からの不正操作やウイルス感染など、セキュリティの重要性も忘れてはいけません。例えば、セキュリティ対策として導入した監視カメラが工場出荷時のパスワードのままになっているといったセキュリティ上問題がある場合、攻撃者はその脆弱性を狙ってその監視カメラを攻撃します。このような攻撃はDDoS攻撃の踏み台にされる場合が多く、サイバー攻撃の被害を受けるだけではなく加害者となってしまう危険性も考えられます。自社のみならず取引先にも被害が及ぶので、十分な理解と対策を行いましょう。
まとめ
IoTはまだ新しい技術です。現在、さまざまな企業がその導入や応用した製品・サービス開発に取り組んでいます。例えば既存製品にIoTを活用すれば、その製品価値を高めることにつながるでしょう。IoTによって収集した情報は、顧客満足を向上させるための貴重な情報となるはずです。もちろん企業においては事業活用するだけでなく、社内のモノにIoTを対応させることで、業務効率や生産性の改善など恩恵を受けられる可能性もあります。 まず大切なことはIoTが何なのかを理解したうえで、自社なら何ができるのかを考えることです。ここで取り上げた内容を念頭に置いて、ぜひIoTの事業活用を検討してみてください。
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