AraryAGシリーズ FAQ
1.ポータルサイト
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ポータルサイト(ポータル画面)とは何ですか?
ユーザーがWebブラウザを用いてArrayAGにログインしたとき、最初に現れるメニュー画面です。
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ポータルサイトのカスタマイズは可能ですか?
はい、可能です。自社のロゴを表示したり、表示されるメッセージを変更することができます。
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ポータルサイトは日本語対応ですか?
はい、日本語に対応しています。
2.Webアクセス
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Webアクセスとはどのような機能ですか?
WebブラウザからArrayAGにSSL通信を行い、社内のWebアプリケーションなどをVPNを通して利用することができます。
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シングルサインオン(SSO)は可能ですか?
Basic認証、POST認証に対応しています。接続先端末へログインするためのユーザーID・パスワードと、ArrayAGのポータルサイトにログインするためのユーザーID・パスワードが同じであれば、SSOを実現可能です。
3.VPNアクセス
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VPNアクセス機能とはどんな機能ですか?
専用のアプリケーションを用いて、クライアントからVPNを張り、IPベースによる接続を行います。
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クライアント端末はSSL-VPN経由の通信しかできなくなりますか?
全ての通信をSSL-VPN経由するFullトンネルモードと一部通信のみをSSL-VPN経由とするSplitトンネルモードの設定が可能です。
Splitトンネルモードをご利用いただくことで接続元クライアントが属するネットワークへのアクセスも可能です。 -
VPN接続クライアントソフトをインストールする際にPCの管理者権限は必要ですか?
インストールにはPCの管理者権限が必要です。
4.DesktopDirect
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DesktopDirectを利用する際に接続元のPCにどのような準備が必要ですか?
専用のアプリケーションのインストールが必要です。加えて、macOS、Android、iOSでは日本マイクロソフトから提供されているリモートデスクトップクライアントのインストールが必要です。
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DesktopDirectを利用する際にリモートデスクトップ接続先となるWindowsPCにはどのような準備が必要ですか?
接続先となるWindowsPC側の準備はリモートデスクトップ接続を許可しておいて頂くだけです。
別途、ソフトウェアのインストールなどその他の準備は必要ありません。 -
個体識別認証は可能ですか?
個体識別認証機能を全てのデバイスで標準機能としてご利用頂けます。
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どのような仕組みでPCに電源を投入するのですか?
WoL(Wake-on-LAN機能)によりマジックパケットを利用し、PCの電源を遠隔操作にて投入します。
※PC搭載のLANカードおよびマザーボードがマジックパケットに対応している必要があります。 -
複数のネットワークセグメントに起動対象のPCがある場合でもWake-on-LAN機能を使用できますか?
はい、可能です。
マジックパケットを中継するArray WoLリレーエージェント(Windows PCを利用)を設置することで任意の複数セグメントに対してWake-on-LAN機能を使うことが可能です。 -
Array WoLリレーエージェントとは何ですか?
Array WoLリレーエージェントはArrayAGが送出するマジックパケットを中継し、自身が設置されたネットワークセグメントのPCにマジックパケットを送信します。
※ネットワークセグメントごとにWoLリレーエージェントが必要です。またWoLリレーエージェント自身を遠隔操作で電源を投入することはできません。 -
PCにHDDパスワード、BIOSパスワードを設定していますがWake-on-LAN機能を使用できますか?
利用することはできません。ただしスリープ状態、休止状態からであれば利用可能な場合もあります。
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オフィスが無線LAN環境ですがWake-on-LAN機能を使用できますか?
利用することはできません。
5.ログイン認証
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既存の認証サーバーとの連携は可能ですか?
Radius、LDAP、Active Directoryと連携可能です。
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外部認証サーバーが無い場合はユーザー認証はどのようにするのでしょうか?
ArrayAGが搭載するLocalデータベースを認証サーバーとして利用してユーザー認証やアクセス制御を行うことが可能です。
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SSLクライアント証明書(X.509デジタル証明書)による認証は可能ですか?
はい、可能です。
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SSLクライアント認証時、利用者がユーザーIDやパスワードの入力を省略することはできますか?
SSLクライアント証明書のメールアドレスやコモンネームといった情報をユーザーIDとして認識し、使用することでログインが可能です。
- ※パスワードだけ入力させるなどのカスタマイズも可能です。
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クライアント証明書による認証時、失効リスト(CRL)との照合はできますか?
SSLクライアント証明書にCDPを設定し、CRLを照合し認証することもできますし、ArrayAGにCDPを設定し、一定時間ごとに最新のCRLを取得、SSLクライアント認証時に照合することも可能です。
6.クライアント検疫
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クライアントをチェックする仕組みはどのようなものがありますか?
デバイスIDを使用した個体識別、クライアントセキュリティがあります。
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デバイスIDを使用した個体識別とはどのような機能ですか?
ArrayAG独自のデバイスIDを用いた個体識別認証機能で、スマートデバイスを含む全てのデバイスでご利用頂けます。
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クライアントセキュリティとはどのような機能ですか?
ArrayAGにアクセスしてくるクライアントPCのセキュリティ状況などを確認するホストチェッカーが利用できます。
- ※PCからのみ利用可能です。スマートデバイスではご使用できません。
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ホストチェッカーでは何を確認することができますか?
クライアントPCのファイアウォールの設定、アンチウイルスソフトウェアのインストール状況などを確認してArrayAGへのアクセスを制御することができます。
- ※PCからのみ利用可能です。スマートデバイスではご使用できません。
7.スマートフォン, タブレット端末用の アプリケーションについて
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MotionPro Globalとは何ですか?
iPad/iPhone/AndroidからArrayAGのVPN機能を使用するための専用アプリケーションです。
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どこからダウンロードできますか?
App StoreやGoogle play Storeからダウンロードすることができます。
8.サポートOSなど
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Windows Embeddedはサポートしていますか?
Windows EmbeddedやWindows 10 IoTといった、Embededd OSは未サポートです。
その他、特殊なエディションやOSファミリをご利用の場合、事前にお問い合わせ窓口まで対応可否をご確認ください。 -
Windows11に対応していますか?
対応しています。
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macOSに対応していますか?
対応しています。※一部機能は対応していません。
9.ライセンスについて
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別途追加ライセンスが必要な機能は何ですか?
リモートデスクトップを行うDesktopDirect機能、拠点間VPNを実現するSite to Site機能は別途オプションライセンスのご購入が必要です。
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同時接続ユーザーライセンスとは何ですか?
同時接続ユーザーライセンスの数と同じ人数のユーザーが同時にArrayAGを利用することができます。
100人ユーザーがいたとしても同時に使うユーザーが20人程度であれば必要な同時接続ユーザーライセンスは25ユーザー分になります。 -
導入後に同時接続ユーザーライセンスを追加し、システム拡張はできますか?
はい、可能です。ただし機器の最大同時接続ユーザーを超えて追加することはできません。
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導入後に、DesktopDirectライセンスは追加購入できますか?
はい、可能です。
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機器や必要なライセンスのサイジングの目安はありますか?
機器ごとに同時にご利用頂けるユーザー数に上限があります。これを超えてのユーザー数の追加はできませんので、将来的にユーザー数が増える可能性を考慮して機器を選定する必要があります。
また、機器ごとに処理できるスループットも考慮のうえ、同時接続ユーザー数が多い場合は、上位モデルもご検討ください。詳しくはお問い合わせ下さい。 -
冗長化構成の場合の同時接続ユーザーライセンスの考え方を教えてください。
冗長化を行う場合、同時接続ユーザーライセンスは、冗長化を行うArrayAGが保有する同時接続ユーザー数の総計となります。
例えば、同時接続が50ユーザーライセンスの機器を2台で冗長化を行った場合、同時接続ユーザーは100ユーザーまで使用可能です。
10.BCPライセンスについて
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BCPライセンスとは何ですか?
BCPライセンスはのべ10日間、通常の同時接続ユーザー数を超えるアクセスを可能にする非常時利用を想定したプリペイドライセンスです。なお、各モデルの最大同時接続ユーザー数を超えての拡張はできません。
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日数の消費カウントはどのように行われますか?
通常の同時接続ユーザー数を超過した時刻から24時間、BCPライセンス分の超過アクセスが可能になり、1度超過アクセスが発生した時点で1日分のライセンスが使用されます。
アクセス超過した日数に応じて、残り日数が減っていきます。 -
有効期限はありますか?
BCPライセンスにご利用開始/終了の有効期限はありません。
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保守費用はどうなりますか?
追加の保守費用は発生いたしません。
BCPライセンスの保守費用はBCPライセンスの価格に含まれています。
11.冗長化構成
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冗長化構成をとることができますか?
全モデルで可能です。Active-Standby/Active-Active のどちらでも運用していただくことができます(ただしActive-Active構成では最低でもポータルサイトが2つ以上必要です)。
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冗長化構成はどのような仕組みによって実現されますか?
ArrayAGの冗長化機能であるHA機能は、対向機器とネットワークポートを直結して死活監視を行います。
ハートビート通信の送信間隔はデフォルト設定では1,000ミリ秒、チェック回数は3回です。- ※デフォルト設定はOSバージョンによって異なる場合がありますので、対象バージョンのマニュアルもご参照ください。
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冗長構成での障害発生時、対向のArrayAGにセッション情報は引き継がれますか?
HA-SSF機能によって、障害発生時もArrayAGへのログインセッションを引き継ぐことができます。
フェイルオーバー発生後もArrayAGのポータルサイトへ再ログインする必要はありません。 -
Fast FailOver(FFO)機能は使用できますか?
ArrayAPVで使用可能な、FFO機能はArrayAGシリーズでは使用できません。
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冗長化での障害発生時、同時接続ユーザー数はどうなりますか?
障害が発生した場合、サービスを引き継いだArrayAGでシステム全体の同時接続ユーザー数を使用することが可能です。
ただし、1ヶ月経過もしくは生存している機器がリブートした場合などに冗長化構成が取れなくなった場合、機器がもっている同時接続数でのみ使用可能となります。