IMAGINE TOKYO 講演レポート
運用担当が語る
「Automation Anywhere取説」
2019年6月13日14日、東京・グランドプリンスホテル新高輪にて、Automation Anywhere社主催「IMAGINE TOKYO」が開催され、多くのご来場者にお集まりいただき盛況のうちに終了しました。
日立ソリューションズは、「運用担当が語る「Automation Anywhere取説」」の題目で講演実施。約100名の方にセッションをお聞き頂きました。当日の講演資料もダウンロードできます。
【講演者】
株式会社日立ソリューションズ IT・情報セキュリティ本部 経営システム部 RPAセンター 主任技師 井手 悦雄
株式会社日立ソリューションズ 営業企画本部 営業戦略部 部長代理/エバンジェリスト 松本 匡孝
日立ソリューションズがRPAを導入した経緯
日立ソリューションズでは、2014年より人材確保・育成やモチベーション向上、業務効率化などを目的とし「働き方改革」を推進。ITを有効活用することで企業競争力強化を図っている。
また、2015年より基幹システムをグループ標準システムに移行したが、自社業務に完全にフィットしない部分を手作業でカバーする必要があり、更なる効率化の推進を図る必要があった。
その為、社内でRPAを導入し、事務処理効率化を図る事となった。
Automation Anywhere選定の理由
RPA導入検討を開始した当時、まだ日本市場にRPAが浸透していない状況で、事例や情報が少ない状況であった。
そこで、「開発・メンテナンス性に優れているか」「RPA化対象に出来るシステムの種類は豊富か」「全社展開するにあたって必要となる管理機能は充実しているか」といった観点で製品選定を実施した。
当社はRPAツールとしてAutomation Anywhereを選択したが、ロボット開発においてフォローチャート型を採用する製品が多い中、Automation Anywhereはメンテナンス性に優れたスクリプト型であることがポイントだった。
フローチャート型は、一見分かりやすいが、構造や分岐が複雑になると、どこで何をしているかの把握が困難となる。
スクリプト型はシナリオ全体を俯瞰的に把握可能であり、新旧シナリオの差分を容易に把握可能なコンペア機能もある。
RPA全社展開を推進
現状の課題を整理し、PoCを実施。製品選定を終え、システム上の課題や業務の課題を洗い出し、解決方法を検討。
いざ全社展開を推進する段階において、ガイドラインの作成や、ロボットの開発から本番実行に至るまでのプロセスを整備するなど、情報システム部門の負担が大きいことが判明した。
そこで、当社はRPA専門組織を設置し、RPA基盤の運用やロボット受託開発、サポートなどを実施することとした。
また、ロボット開発時や本番実行時にあたってはワークフローによる手続きを踏ませることで、野良ロボットの発生などのRPA導入時に良く発生する課題に対応することとした。
これらを新たに設置したRPA管理ポータルで運用、効率向上を図っている。
ここで得た自社運用の知見とノウハウを、「RPA運用支援クラウドサービス」としてサービス化。
RPA全社導入までの時間を短縮するとともに、運用時の管理部門負荷低減に繋げて頂く事が可能だ。
しかし、運用開始から新たな問題が発生した。例えば、定期処理実行日が休日にあたる場合に営業日に振り替えたり、複数処理と連携して動作する際のジョブコントロールなどが必要である。
当初はこれをロボットシナリオで対応したが、柔軟性に乏しくリソースも無駄に使用する状況となった。
そこで、統合システム運用管理JP1上で、RPAで自動化したロボットを稼働させる事とした。
これにより、柔軟なソフトウェアロボットの実行や一元的な予実績管理を実現。
バックオフィス業務のさらなる運用効率化と信頼性の維持・向上を実現することに成功した。
Automation Anywhere社主催のRPAロボットコンテストで優勝!
6月14日(金)に開催されたRPAグローバルトップベンダ Automation Anywhere社主催の「RPAロボットコンテストBot Genius」にて、当社社員が優勝しました!審査においては、Botの安定稼働や品質確保の課題に着目したソースコードのチェックBot を考案したアイデアが高く評価されました。
当日の講演資料はこちらからダウンロードできます。是非ご覧ください。
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人とRPAロボットの協働作業を実現します。 -
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統合システム運用管理JP1と各種RPA製品の連携により、柔軟なソフトウェアロボットの実行や一元的な予実績管理を実現。
バックオフィス業務のさらなる運用効率化と信頼性の維持・向上を実現します。