RPA/ビジネスAI カンファレンス 講演レポート
「RPAあるある問題」解決の秘訣を一挙公開
2019年9月26日、ウェスティンホテル東京にて、日経BP総研主催「RPA/ビジネスAI カンファレンス 」が開催され、多くのご来場者にお集まりいただき盛況のうちに終了しました。
日立ソリューションズは、「「ロボットが頻繁に止まる」、「開発人材が足りない」、「ユーザ部門に活用されない」「RPAあるある問題」解決の秘訣を一挙公開」の題目で講演実施。約560名の方にセッションをお聞き頂きました。当日の講演資料もダウンロードできます。
【講演者】
株式会社日立ソリューションズ 営業企画本部 営業戦略部 部長代理/エバンジェリスト 松本 匡孝
RPAの全社展開が進まない原因とは?
ある調査結果ではRPAを導入済みの企業のうち、全社展開に成功している企業はほとんどないという結果が出ている。
その要因は3つの課題に分類することができる。
では、その3つの課題とは何か。
1つ目は「ロボットが頻繁に止まる」ことである。多くの場合、ロボット側に原因があると考えがちだが、実はロボットの稼働環境に影響されるケースが多い。
2つ目は「開発人材が足りない」ことだ。開発スキルや運用リソースの不足が要因で、特定部門・業務でしか使用されなかったり、メンテナンスが進まないことで野良ロボット化が進むケースもある。
3つ目は「ユーザ部門に活用されない」ことである。自動化対象業務の選定には実際に業務を担当する現場の協力が不可欠であるが、現場にとって自動化が本来のタスクではないことから協力を得られないことが多い。
日立ソリューションズの取組
では、全社展開に成功している会社はどの様な対策を講じているのか。
当社は2016年よりRPA導入検討に着手し、2017年から全社展開を行っている。
そこで実施したRPA全社展開の手順は以下の通りだ。
まず最初に行うことは「導入目的・目標の整備」である。現状の課題を整理し、システム上の課題や業務の課題を洗い出し、解決方法を検討する。同時に自動化対象業務の選定も行う。
次に「製品の選定」である。製品選定のポイントについて、当社が重要視したことは「高い開発・メンテナンス性」と「豊富な管理機能」であった。
当社はRPAツールとしてAutomation Anywhereを選択したが、ロボット開発においてフォローチャート型を採用する製品が多い中、Automation Anywhereはメンテナンス性に優れたスクリプト型であることがポイントだ。
フローチャート型は、一見分かりやすいが、構造や分岐が複雑になると、どこで何をしているかの把握が困難となる。
スクリプト型はシナリオ全体を俯瞰的に把握可能であり、新旧シナリオの差分を容易に把握可能なコンペア機能もある。
最後は「導入・運用」のフェーズである。RPA専門組織を設置し、ロボットの開発から本番実行に至るまでのプロセスを支援するRPA管理ポータルを設置している。さらに各種ガイドラインや教育コンテンツ、シナリオの管理も全てこのポータルで一元管理させることにより、効率的な運用を推進している。
自社導入ノウハウの詰まったRPA連携ソリューション群
Automation Anywhereのユーザー企業としての取組から得た知見を生かし、「RPAあるある問題」問題の解決に寄与する最適なRPA製品や関連ソリューションを提供している。
また、「AIチャットボット連携」により、RPA単体では困難であった人の判断が入る業務の自動化を可能にし、 RPAの導入・運用面に関しても、自社運用の知見とノウハウをサービス化した「RPA運用支援クラウドサービス」を提供。
RPA全社導入までの時間を短縮するとともに、運用時の管理部門負荷低減に繋げて頂く事が可能だ。
当日の講演資料はこちらからダウンロードできます。是非ご覧ください。
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