RPA DIGITAL WORLD 2019 TOKYO 講演レポート

止まるロボット・人の判断が必要な業務・人財不足、
解決方法は?

RPA DIGITAL WORLD 2019 TOKYO 講演レポート 止まるロボット・人の判断が必要な業務・人財不足、解決方法は?

2019年12月9日、東京国際フォーラムにて、RPA BANK主催「RPA DIGITAL WORLD 2019 TOKYO」が開催され、多くのご来場者にお集まりいただき盛況のうちに終了しました。

日立ソリューションズは、「止まるロボット・人の判断が必要な業務・人財不足、解決方法は?」の題目で講演実施。約270名の方にセッションをお聞き頂きました。当日の講演資料もダウンロードできます。

また、展示コーナにて「Workato」「RPA運用支援クラウド」を出展致しました。

【講演者】
株式会社日立ソリューションズ 営業企画本部 営業戦略部 部長代理 エバンジェリスト 松本 匡孝

国内におけるRPAの概況

長時間労働が社会問題となり、働き方改革を強力に推進する必要性が増した事により、より多くの企業がRPAに注目、評価・導入を進めてきたが、製品面・運用面でRPAの課題が表面化し始め、幻滅期に入ったと言われている。

では、その課題とはどういったものなのか。
まず「ロボットが頻繁に止まる」ことが挙げられる。一般的に、ロボット側に原因があると考えがちだが、実は社内の稼働環境やクラウドサービスの利用など、ロボットの稼働環境に影響されるケースが多い。

次に「ユーザ部門に活用されない」ことである。どのような業務が自動化できるかわからないといったケースや人の判断が入る業務が多いため、自動化が困難といったケースが多いと言われる。

最後に「利用対象を全社に展開できない」ことだ。管理する体制や組織、ルールやガイドラインなど準備すべき内容などがわからないといったケースや、管理や運用を行う技術者が不足しているケースが多い。

日立ソリューションズの取り組み事例

では、2016年よりRPA導入検討に着手し、全社展開に成功した当社の取組状況を紹介する。
日立ソリューションズは2017年から全社展開を行っている。

当社RPA導入の背景としては、まず「基幹システムがグループ標準システムに移行」となった事が挙げられる。
標準システムの為、自社に合ったシステムエンハンスは出来ない事から、作業負担が増加する事となった。
そこで、この作業負担を軽減して、本来の業務に専念してもらう必要があった。

次に「働き方改革を推進するためにITを積極的に活用する」という点にあった。
当社がお客様へ販売している「ワークスタイル変革ソリューション」を社内で導入し、有効性を検証する事でより有効性を高めていく事とした。

働き方改革推進にあたり、以下3つの目標を掲げている。

  • 柔軟な働き方で育児・介護退職者ゼロ!
  • 総実労働時間を100時間削減!
  • メンタル罹病率をIT業界最低水準に!

RPAは、業務効率化と業務品質向上に寄与する事で、総労働時間削減に繋げるツールという位置付けで導入推進した。

RPA導入手順および運用詳細

RPAを全社展開するには、「導入目的・目標の整備」「RPA製品の選定」「RPAの導入・運用」といったプロセス毎に実施すべき作業がある。今回は「RPAの導入・運用」でのやるべき事について解説する。

「RPAの導入・運用」においては、「運用体制の整備」「ユーザ部門へ展開」「部品・ナレッジ共有」が必要だ。
当社では、専門組織の設置し、ポータル環境を準備してロボット開発~本番実行の運用を行なっている。
このポータルには、RPA運用ルールやガイドライン、FAQなどのコンテンツを準備するとともに、テンプレートの提供やロボットやロボット部品の共有、ユーザフォーラムでのディスカッションも可能である。
このRPA管理ポータルを設置、情報を一元管理させることにより、効率的な運用を推進している。

RPA課題解決ソリューションのご紹介

では、冒頭でお話ししたRPAの課題にはどの様に対処していけば良いのか?
当社では、Automation Anywhereのユーザー企業としての取組から得た知見を生かし、RPA問題の解決に寄与する最適なRPA製品や関連ソリューションを提供している。

どのような業務が自動化できるかわからない為「ユーザ部門に活用されない」ケースや、運用ノウハウ不足により「利用対象を全社に展開できない」ケースでは、「RPA業務支援BPOサービス」を提供している。

また、社内の稼働環境が要因で「ロボットが頻繁に止まる」ケースや、運用技術者不足により「利用対象を全社に展開できない」ケースでは、「JP1連携ソリューション for Robotic Process Automation」を提供している。

クラウドサービスの頻繁な画面変更により「ロボットが頻繁に止まる」ケースや、人の判断が入る業務が多いため「ユーザ部門に活用されない」ケースでは、「Workato」を提供している。

RPAの課題と解決策を動画で配信中ですので、こちらも参考にして頂き、RPAの課題解決につなげていただければと思う。

展示コーナー

展示コーナでは、RPA課題解決ソリューションの「Workato」「RPA運用支援クラウド」の実機を使用した説明を行いました。

「Workato」「RPA運用支援クラウド」の実機を使用した説明の様子
RPA DIGITAL WORLD 2019 TOKYO 講演レポート 止まるロボット/人の判断が必要な業務/人財不足、解決方法は?

当日の講演資料はこちらからダウンロードできます。是非ご覧ください。

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  • Workato

    人の判断が入る業務や予期せぬ画面変更などが起こるクラウドサービスなど、RPAでの自動化を断念した業務を自動化。
    人とRPAロボットの協働作業を実現します。

  • RPA業務支援BPOサービス

    RPA業務支援BPOサービスは、ロボット開発や社内問い合わせ対応、運用などのRPA推進部門の業務をまるごと代行するサービスです。 RPAの全社展開のボトルネックを解消し、RPA活用拡大を強力にサポートします。

  • JP1連携ソリューション for RPA

    統合システム運用管理JP1と各種RPA製品の連携により、柔軟なソフトウェアロボットの実行や一元的な予実績管理を実現。
    バックオフィス業務のさらなる運用効率化と信頼性の維持・向上を実現します。

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